[最優秀賞]
菊地格堂|日研スターアップ株式会社
山形県出身
田中康博ゼミ
「あんなもの、あったらいいなあ…」
実際にはありえないけど、ちょっとだけありえそうな不思議な発明品。
今はもう忘れてしまった魔法への憧れやおとぎ話を信じる気持ち、不思議なものや新しいものに出会った時のドキドキやワクワク、そういった子供の頃の純粋な気持ちを思い出したい。そんな大人たちに向けて、日常使いできる不思議な発明品のパンフレットを制作しました。
田中康博 教授 評
呼べば走ってくるスパイスの瓶、顔の周りを飛び回るうざい蚊をパチンと叩く小さな手など、子供が「こんなのあったらいいな」と空想を膨らませるように生まれた発明品を21点のカタログにまとめました。ちょっとした不便を科学の力で解消していく発明品は、「日研スターアップ株式会社」という山形の架空の企業の商品です。くすりと笑わせるユーモアの裏には、テクノロジーに右往左往させられる現代社会の私たちを、ちょっとアイロニカルに見つめる視点があります。どこか昭和を感じさせるようなデザインやイラストも相まって、独特の世界観を感じる作品になりました。菊地くんは4月から山形の印刷会社でデザイナーとして1歩を踏み出します。