文芸学科Department of Literary Arts

平尾光星|牧i場i
熊本県出身
トミヤマユキコゼミ

<本文より抜粋>
「それにしても、すごい、すごいですね、絵が出来ていくところって」
「褒めてもこんな絵か漫画しか出ないですよ。ぼくじょうさん」
描いているところを見られるのは恥ずかしいが、楽しい。
「じゃあまきばさんの絵見ながら、私も作業し始めますね」
「ええ」
待って、じゃああの話の続きを?
 まきばさんがオススメしていた映画、どれも面白い……。趣味が合っている、ということでしょうか。仕事から帰ってきて、夕飯を食べながら観るのが日課と化しています最近。巷では某魔法使いの青年と謎の王子様の話が話題を呼んでいますが、家での映画鑑賞、私は好きです。それに、旧作映画って、レンタルビデオのお店じゃなくて、図書館で借りられるというのも、彼女に教わって初めて知りました。便利……。
 そりゃあ、新作のものなんかは置いていないのですが、古典作品なんかは充実していますし、コーナーも広すぎず、物色が楽。そりゃあ、アニメグッズのお店に行ってガサガサ陳列された商品の中からお気に入りのキャラを漁ることに慣れている私にしてみれば、ええ、朝飯前、ニチアサ前ですが! 邦画だと学生の青春ものがたまらなく好きになりましたし、意外にも洋画、十八世紀とか十九世紀イギリスが舞台の作品も面白くて。恋愛ものだと結婚が大きなテーマとなっているものも多いので今の自分にも刺さってしまい……。
 他にも、まきばさんチョイスの黒白くんたちのイメージに合う、曲とか歌を教えてもらったおかげで二次創作の進むこと進むこと。インフルエンザも完治なされたそうで、今から冬の即売会が楽しみで仕方ありません。あの時の、お手紙のお礼も言わねばなりませんし。