グラフィックデザイン学科Department of Graphic Design

[優秀賞]
髙橋静和|ゼブラの旅とぽぼすの星
埼玉県出身
近藤一弥ゼミ


近藤一弥 教授 評
近年、脳科学の分野では、モデル生物であるゼブラフィッシュによる「手綱核」の能動的回避行動が研究され、「恐怖(phobia)」に対する防衛的反応についての行動、学習について解明されようとしている。 髙橋さんはそのことから「恐怖からの回避を正しく制御しようとすること…それはまさしく知的好奇心によって対象物の研究を深めていくこと」ではないかと考えるようになった。 こうして、主人公であるゼブラは「ぽぼす(phobiaの語源)」の星で数多くの恐怖体験をクールに受け止めながら、遊泳を続けていく。 一方、画面上の特色として、デザイナーであるオトル?アイヒャーの黄金比を彷彿とさせるプロポーションと、 また、浮世絵由来の木版画を思わせる空気感、色調が組み合わさり、そこに唯一無二の世界が展開されることになった。