歴史遺産学科Department of Historic Heritage

丹野友稀|上?市のデジタル化施策についてー?化財デジタル活?の意義―
山形県出身
志村直愛ゼミ

 デジタル化はビジネス、社会、技術的進歩において必要不可欠な役割を果たしており、キャッシュレス決済や文章作成にAIを用いること等の場面が挙げられる。その中でも「DX」とは、企業がビッグデータなどのデータとAIやIoTを始めとするデジタル技術を活用して、業務プロセスを改善していくのみならず、製品やサービス、ビジネスモデルそのものを変革するとともに、組織?企業文化?風土をも改革し、競争上の優位性を確立することである。本論文で取り上げている富山県魚津市、埼玉県さいたま市、山形県米沢市の自治体DX事例のように、行政のみならず民間企業も巻き込みながら一丸となってDX実現に取り組むことが重要になってくる。
 今研究では、上山市のデジタル化の現状と課題、文化財のデジタル化の意義について調査を行ったが、幅広いテーマがある「デジタル化」の中でも、筆者が専攻している学問である史学分野に関連して「文化財のデジタル活用」という形で研究を行った。特定分野のデジタル化はもちろんのこと、他分野のデジタル化の現状と課題も把握することができた。また、今回はホームページや書籍を閲覧することや筆者個人の知見に限らず、実際に現地に赴いてヒアリング調査?取材を行ったが、筆者個人では有していない意見があり、新たな知見を得ることができた。これにより、一般論を記述することに留まらず、フィールドワークを行う重要性を再認識し、実施する場合としない場合では知識や経験に差が生じることを実感した。そして、筆者はこれまでにテクノロジーの利便性と影響力を体感してきたが、本研究を通じ、デジタル社会?文化財活用の課題や可能性について身近な場面で深く学ぶ機会を得た。これからは、一個人としてデジタルネイティブ世代の責任を胸に、日常生活を豊かにするために利用すると同時にそのリスクにも向き合いながら持続可能な社会の実現に尽力していきたい。