美術科 日本画コースDepartment of Fine Arts Japanese Painting

[優秀賞]
竹原雅|おはよう、せかい。
岐阜県出身
〇末永敏明ゼミ
2050×2860mm 和紙、岩絵具、水干絵具、膠、色鉛筆

目覚めと蘇りという春の動きを、動物や植物たちの目覚めと、いのちの始まりを象徴する渦によって表現した。渦は、卵や受精卵、種など、命が始まる最初の姿は似た形をしている。違う生き物にも自分と似た要素があるのだと感じたことから、命の繋がりのイメージを描いた。


末永敏明教授 評
 生命の目覚めと循環を描いた本作は、「おはよう世界」というタイトルにふさわしく、新たな始まりのエネルギーに満ちている。 柔らかな色彩の中で、動物や植物たちが渦の流れとともに調和し、生命のつながりを感じさせる。渦は卵や種子、受精卵といった命の起点を象徴し、異なる生き物の間にも共通する形があることを示唆している。
竹原は体験と実感をもとに、命の普遍性を美しく描き出した。作品には生物多様性や命の循環を通じて、地球への希望が込められている。日本人が育んできた自然への敬意も感じられる。
 画面には幼い子どもがニワトリを抱え、水を手にする姿が描かれている。水は生命の源であり、命を支える根源的な存在だ。生き物の親子や、それらを包み込む水の流れには作家の慈しみの眼差しがある。優しく流動する色彩と生命の調和が、見る者に温かな安らぎをもたらしてくれる。