[最優秀賞]
江見友葉|Iro-ilo
岡山県出身
安達大悟ゼミ
1000~3000×330×300mm (×7) 1500~3000×660×660mm (×5) 700~1000×1000×1000mm (×3) 綿麻布/化学染料/金属
模様によって世界がより深く、より繊細に、より楽しく見えてくる。時には誰かを癒し、時には誰かを燃え上がらせる。そんな、鑑賞者の心を動かす空間を目指した。
安達大悟 准教授 評
彼女の卒業制作は「無駄から生まれる美」をテーマとして始まった。彼女の身の回りも、変な形をした文房具や置物などの無駄で溢れ、そういったものに囲まれることで毎日が楽しくなるのだという。不要不急という言葉が飛び交った時代だからこそ、気づけた価値となった。
本作は、模様を主体としたインスタレーションだ。用途性を考えれば模様は不要で、まさに無駄なものになる。しかし、人は太古から模様を心の支えとしてきたことを考えれば、彼女が模様表現を重要視した事もうなずける。巨大かつビビットでありながら細やかな表情が際立つデザインは観る者の心を奪い、素材の使い分けは表現の深みとなっている。また、金属パーツや設計までデザインが行き届いていることも良い。大小様々なランプシェードが作り出す空間は、心地よいリズムであり、圧巻の仕事量だ。
「でっかいことがしたい。」卒業制作中に彼女が発した言葉だ。卒業後は東京でスペースデザイナーとして働くが、「でっかい」何かを追い求めてクリエイティブに楽しんでほしい。