東北芸術工科大学芸術学部企画展『齋藤眞成/SHINJO SAITO 一心觀佛』 東北芸術工科大学芸術学部企画展『齋藤眞成/SHINJO SAITO 一心觀佛』

design:鈴木敏志(JEYONE)

東北芸術工科大学芸術学部企画展

齋藤眞成 SHINJO SAITO|一心觀佛

東北芸術工科大学では、天台宗の名刹として知られる京都真正極楽寺真如堂の貫主であり、京都洋画壇の重鎮として国際的に活躍する齋藤眞成師の画業を紹介する展覧会『SHINJO SAITO|一心観佛』を開催いたします。齋藤師は龍谷大学在学中に絵画の道を志し、仏門に帰依する傍らで戦後の関西洋画壇に足跡を残し、現在も国内はもとより、バルセロナやポルトガルなどでも精力的に個展を開催し続けています。
本展では、今年90歳を迎えた齋藤師が所蔵する過去の代表作と、嵯峨野のアトリエで描かれたばかりの新作を、折にふれ師が書き残してきたエッセイとともに展示・構成します。学生たちにとって、曾祖父の年齢ともいえる齋藤師の絵画群を、仏僧として絵を描き続けることの葛藤を綴った若き日の文章とともに鑑賞するという試みです。
年金問題や孤独死、少子化・過疎化などなど、「老い」のネガティブなイメージが先行するこの社会で、天台宗の僧として厳しい修行を積みながら、半世紀以上も静かに描き続けてきた老画家の歩みを紹介する本展は、苦しく漠然とした「自分探し」としてでしか自らの作品制作の理由を咀嚼できない若い学生たちに勇気と情来への展望を与える契機となることでしょう。
開催初日には、齋藤師による書の公開制作『紙に点をおくところから』も予定されています。90歳とは思えない、師のエネルギッシュで自由自在な筆さばきにご期待ください。
なお、本展では、展覧会の設営・撤収や開催期間中の会場管理を、洋画コース学生が授業の一環として取り組んでいきます。

  • 会期=2007年6月13日[水]−28日[木] 10:00−18:00
  • 会場=東北芸術工科大学7Fギャラリー
  • 主催=東北芸術工科大学
  • 企画=東北芸術工科大学美術科洋画コース/美術館大学構想室
  • 協力=京都真正極楽寺真如堂/山形美術館

●関連企画

  • ○開催記念講演+公開制作『紙に点をおくところから』
  • 講話・制作=齋藤眞成(画家/京都真正極楽寺真如堂貫主)
  • ゲスト=加藤千明氏(山形美術館館長)/中原史雄(京都造形芸術大学教授)
  • 日時=6月13日[水] 16:30−18:00
  • 会場=東北芸術工科大学7階ギャラリー

●山形県内の関連企画展

  • ○『遊びの心 ―齋藤眞成と李朝―』
  • 会期=6月2日[土]─8月26日[日](月曜休館)
  • 会場=出羽桜美術館(天童市一日町1-4-1)
  • http://www.dewazakura.co.jp/museum.htm
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  • ○『齋藤眞成 小品』
  • 会期=6月21日[木]─7月1日[日](火曜休廊)
  • 会場=恵埜画廊(山形市七日町2-1-38)
  • http://www.yoshino-garo.jp/
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